2016年05月07日

鳥の研究が出来る大学と大学院(Part-2)

2016年5月7日
上田恵介


前回の私の投稿に、「白木さん(東京農大)や岡ノ谷さん(東大)、藤田さん(東大)のところも鳥の研究できますよね?」というコメントがありました。すっかり忘れてた!白木さん、岡ノ谷さん、藤田さん、ごめん!ついでに(じゃないですが)江田さん(北大)、相馬さんと松島先生と和多先生(北大)、三上さん(北海道教育大)、森さん(酪農学園大)のところも鳥の研究室ですので、紹介します。

東京農大オホーツクキャンパス(生物生産学科) 白木彩子(さいこ)先生
北大の院生時代からオジロワシの研究を続けて来られた白木先生の研究室です。白木先生は知る人ぞ知る山女で(マッターホルン単独登頂)、ばりばりのフィールドワーカーです。最近はワシばかりではなく、ヒバリの分子系統研究も手がけておられます。網走の自然豊かなキャンパスで卒業研究をしたいという人にはおすすめ。
http://www.nodai.ac.jp/o_biop/


東京大学総合文化学院総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系(認知行動科学グループ) 岡ノ谷一夫先生
岡ノ谷先生の専門は「コミュニケーションの生物心理学」で、言語の起源、情動の進化、動物コミュニケーションなどをテーマに、ジュウシマツやキンカチョウを使って、鳥の囀りと脳の研究をしておられます。さらには鳥の囀り研究だけにとどまらず、人間の言語の進化までを視野に入れた、スケールの大きな研究者です。一般向けの本も多く、『言葉はなぜ生まれたのか』、『さえずり言語起源論』、『「つながり」の進化生物学』ほか多数があります。研究室の陣容(設備もスタッフも)整っており、世界的な鳥の研究室です。鳥の飼育が苦でなく、緻密な実験が得意という人にはおすすめです。東大は学部入試は難しいので、他大学で十分に学んでから、大学院入試で入学するという手もあります(が、研究する力がないとだめです)。
http://bio.c.u-tokyo.ac.jp/laboratories/about.html


北海道大学総合博物館 江田真毅(まさき)先生
専門は考古動物学, 動物考古学, 系統地理学など。筑波大学人文学類で考古学を、東京大学大学院農学生命科学研究科で生態学を、九州大学大学院比較社会文化研究院で分子生物学を学び、就職した鳥取大学医学部では解剖学教育に携わるというマルチな研究者。大学に入るとき、恐竜の化石を研究したくて、考古学を専攻したら、考古学は化石は研究しないとわかってがっかりしたとか。しかしそれがきっかけで縄文遺跡のアホウドリの骨を調べることになり、DNA解析の手法を駆使して、アホウドリには2つの遺伝的に異なる集団があるなど、アホウドリについて面白い発見をたくさんしておられます。

博物館なので組織としての学部・大学院はありませんが、北大の他の研究室に所属して,指導を受けることはできます。
http://researchers.general.hokudai.ac.jp/profile/ja.7JO2fGIrG39JOgvRBLdmpw==.html


北海道大学理学部生物科学科(生物学) 相馬雅代先生、松島俊也先生、和多和弘先生
相馬先生は行動生態学、比較認知科学が専門です。先生の研究対象はスズメ目(鳴禽類)カエデチョウ科の鳥(セイキチョウやキンカチョウ)です。相馬先生のホームページのメッセージです。「鳥類の生活史特性,社会性,そしてそのコミュニケーション能力は,動物行動の多様性を考える上で極めて興味深い題材です.たとえば身近な世界に目を転じてみた時,なぜ私たちは特定の人を好きになり伴侶とするのでしょう? 恋人にはどのようにアプローチしますか? もうける子の数はどのように決まりますか? 息子と娘どちらが欲しいでしょうか? このような一見素朴にも見える問いを鳥類の生態に当てはめ,普遍的解を探すことによって,動物の社会行動の進化の真髄に迫りたいと考えています」。

同じ学科の行動神経科学研究室の松島先生はヒヨコや鳴禽(ヤマガラやハシブトガラも対象)を実験に用いて、採食のリスクを鳥たちが主観的にどう評価するか、資源をめぐる競争が意思決定にどのような影響を与えるか、研究しています。研究室として、認知脳科学と行動生態学をひとつのものとして、行動の進化を理解することがゴールのひとつだそうです。

分子神経行動研究室では和多先生が、動物が生成する行動に関して、遺伝と環境が具体的にどのようなタイミングでいかに脳内の遺伝子発現に影響を与えるのか?また発達過程の個体の行動そのものが脳内分子基盤にどのようにフィードバックされるのか?音声発声学習とその学習臨界期研究の動物モデルである鳴禽類ソングバードを用いて研究を進めています。立教の私の研究室の卒論生のF君は、カッコウのヒナが宿主の卵を巣外に押し出す行動の遺伝的基盤を解明しようと、大学院で和多先生の研究室に進学しました。
http://www.lfsci.hokudai.ac.jp/bs/lab/


東京大学農学生命科学研究科(農学部)生物多様性科学研究室 藤田剛先生
かつて樋口広芳先生がおられた研究室で、今は宮下直先生(もともとはクモの研究者)が教授ですが、ツバメの研究をしていた藤田剛先生がおられます。研究室のテーマと目的は、「生態系のバランスの維持機構や崩壊機構を、生物と環境の相互作用の観点から説き明かす研究に取り組んでいる。その学問的基盤となるのは生態学である。生物の個体数、種数、食物網の構造、さらにそれらに関わる物理的・化学的要因が、どのような時間・空間スケールで変化(維持、崩壊)しているかについての仕組みを解明し、予想する研究に挑んでいるのである。こうした成果は、学術論文等を通して世界に発信するとともに、生態系や生物多様性の保全・管理のための具体的な提言として広く社会に発信している」そうです。
http://www.es.a.u-tokyo.ac.jp/organization/bs


北海道教育大函館校国際地域学科 三上修先生
専門は鳥類の行動生態学 で、最近は都市における緑地の重要性の問題に取り組んでおられます。東北大から九大の大学院へ、そして立教大学で日本学術振興会の特別研究員をされていました。そのときのスズメ研究で、すっかり日本のスズメ研究の第一人者になってしまいましたが、数理生物学者としての一面もあり、数学、統計に強い研究者です。また学会の改革にも積極的に発言し、若い人には頼りがいのあるお兄さん先生かな。最新刊は筑摩書房からの「身近な鳥の生活図鑑」。
https://sites.google.com/site/osamukmikami/
ツイッターは
https://twitter.com/o_k_mikami


酪農学園大学動物生態学研究室 森さやか先生
帯広畜産大学の修士を修了して、JICAの青年海外協力隊員としてマダガスカルへ。そのあと東京大学大学院農学生命科学研究科の樋口先生のところで博士課程を修了。一貫して、アカゲラの研究。現在はカササギも追いかけている。酪農学園大学に就職して今年で3年目(かな?)
http://laboratory.rakuno.ac.jp/labo-303.html
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2016年05月06日

鳥の研究が出来る大学と大学院

2016年5月6日
上田恵介

3月で立教大学を定年退職しましたが、大学にいた頃は、私のところに全国の高校生,時には中学生、小学生から、鳥の研究をしたいがどの大学に行けばいいかという問い合わせが多くありました。私がずっと勤めていられたら、「立教にいらっしゃい」と言えるのですが、そういうわけには行きません。数年前からは、希望を聞いて、その都度、希望に添うようなところを紹介して来ました。

しかしこうした情報は学会のサイトに掲載しておけば、便利かと思い、とりあえず私が把握している範囲で、鳥の研究ができる(できそうな)大学,大学院を紹介します。古い情報,間違いもあるかと思うので、これだけを鵜呑みにせずに、必ず自分で調べて、志望が固まってきたら、直接、その先生に問い合わせてください。どの先生も、問い合わせには快く答えてくれると思います。


北海道大学理学研究科・生物地球系専攻(自然誌機能生物学)高木昌興(まさおき)先生 
高木先生は北大大学院の東先生の研究室の出身。立教大学の研究員をへて大阪市大で、琉球諸島の鳥の生物地理を研究し、多くの学生・院生の面倒を見てきた先生です。北大でも院生の指導をされるので、鳥の研究をしたい人にはおすすめの研究室です。
http://rdbsv02.osaka-cu.ac.jp/profile/ja.Eo6ai-pwLrW1C8AQDONXvQ==.html#government


海鳥の研究がしたいなら、北海道大学水産学部海洋生物科学科海洋生物資源科学部門(函館) 綿貫豊先生
北海道周辺の離島で繁殖するウトウやオオセグロカモメなど。ペンギンの研究も極地研といっしょに出来るかも。ホームページには先生が今取り組んでおられるテーマが乗っています。
1. 対島海流の年変化に対する海鳥の反応
2. ウミネコはなぜ2卵を産むのか?
3. 潜水性の海鳥はいかにして浮力に逆らってうまく潜るのか?
4. 伊豆のオオミズナギドリはなぜ北海道沿岸まで採食に来るのか?
http://www2.fish.hokudai.ac.jp/modules/labo/content0012.html

東京都市大学環境学部環境創成学科 北村亘(わたる)先生 
東大の樋口先生の研究室出身。千葉県でツバメのつがい外父性や東京湾のコアジサシの保全研究をしていた。私学なので条件は良くない(先生1人あたりの卒論生が多い)。大学院生はまだない(?)。
http://www.yc.tcu.ac.jp/envstudies/staff.html#kitamura


長崎大学環境科学部 山口典之先生
九大の生態科学(江口先生のところ)の出身。ポスドクで立教大学に在籍。伊豆諸島でヤマガラの研究をおこなう。立教大学のあと、横浜国大の松田裕之先生、ついで東大の樋口広芳先生のところで,ポスドク。サテライトトラッキング研究(カモ類、ハチクマ)。統計や理論生物学にも強い。若くて熱心、面倒見のいい先生(だと私は思う)。現在の研究テーマは、

(1) 衛星追跡データを利用した渡り行動研究
鳥類を対象とし、人工衛星を利用した遠隔追跡法により、以下のような研究項目に取り組む。 [1] 主要な渡り経路が風況・降雨などの気象条件にどの程度依存しているのか、外部形態や飛翔法の種ごとの違いにより、渡り経路が気象の影響をどの程度受けるのかを明らかにする。[2] 個体数の減少が懸念されているにも関わらず、繁殖地となる島嶼以外の生息(海)域がほとんど分かっていない海鳥が、どこを利用しているのかを調査する。

(2) 島嶼個体群の進化生態学研究
島嶼個体群には、それぞれ独自の選択圧や集団遺伝効果が働き、ユニークな形態、行動がもたらされる。本研究では、多くの島嶼を持つ九州という地域特性を活かし、以下のような調査、研究を展開する。[1] 島嶼に生息する動物、とくに鳥類個体群に現在みられる行動、形態、生活史形質を比較し、進化的意義を明らかにする。[2] 個体数が少ない島嶼個体群や海鳥コロニーなど島嶼繁殖地の基礎情報を収集する。
http://www.env.nagasaki-u.ac.jp/archives/professors/468


北大(環境科学院)小泉逸郎先生。動物生態学コース。
かつての東正剛先生の研究室。小泉先生は鳥の研究者ではないが、鳥の研究も歓迎とのこと。

研究室の紹介文は、「北海道の自然を舞台に野生動物の生態を研究しています。魚類、鳥類、哺乳類など様々な生物を対象に数の変化や分布を決める要因、地域の環境に応じた適応進化、繁殖行動や配偶システム、人間活動による個体群の絶滅、外来生物の影響といった基礎的・応用的テーマを幅広く扱っています。森や川の中で生物がどのように生きているのか。実はまだまだ謎だらけです。どんどん忙しくなる世の中。山の中に入ってちょっと自然に戻れる時間。これほど贅沢で、何が本当に大事かを教えてもらえる機会はあまり多くないと思います。野生動物に学ぶフィールド生態学は本当に魅力的な学問です」ということです。
http://noah.ees.hokudai.ac.jp/envmi/koizumilab/


名城大学農学部環境動物学研究室 日野輝明先生と新妻靖章先生
北大でカラ類の生態をやっていた日野輝明先生。専門は鳥類の群集生態学的研究、最近は森林生態系における生物間相互作用に関する研究、里山ランドスケープにおける生態系間相互作用に関する研究がメイン。
http://www-agr.meijo-u.ac.jp/labs/nn016/hino.html

新妻先生は北大の綿貫先生のところで海鳥の研究をやっていた。アザラシの研究も。海鳥類のエネルギーダイナミックスに関する研究がメイン。ツキノワグマもあり。ハードなフィールドワークが好きな人にはおすすめ(かな?)。
http://www-agr.meijo-u.ac.jp/labs/nn016/niizuma.html


弘前大学農学生命科学部生物学科。東信行先生
専門は動物生態学・生態工学。研究室のサイトには「水田・水路・ため池・二次林を含む農耕地生態系は,深山を除く日本の自然環境の典型である。これに河川や汽水・沿岸域を加え,野生動物の生息場所の保全や創出に関する基礎的な研究を行っている。鳥類・魚類を主な対象動物としている。例として,鳥では農耕地にいるフクロウや人為的に管理されている葦原にいるオオセッカ(立教を出た高橋雅雄さんがポスドクでいる)など。博士課程まで進学できるはずです。

先生のメッセージは「自然の中にはまだたくさんの発見があります。それを認識し理解することで,野生の生き物と人間との共存が可能になります」とのこと。
http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/staff/nobuyuki-azuma


岩手大学農学部共生環境課程(保全生物学研究室) 東淳樹(あつき)先生
かつての里山は目高、蛍、源五郎や殿様蛙、秋の七草の桔梗など、日本人なら誰でも知っていて普通に見ることができた生き物の宝庫でした。しかし、メダカが絶滅危惧種に指定されたことに象徴されるように、里山から「ふつう」の生き物がどんどん姿を消しつつあります。里山の生き物たちが減ってきている原因は、ひとつに開発や耕地整備などのような、人の強い関わりによる生息地の破壊、ふたつに耕作放棄などのような、人の関わりがなくなることによる生息地の変質があります。私の研究スタイルは、はじめに、保全したい、あるいは保全しなければならない土地自然のイメージを強く持ちます。土地自然とは地域の土地的自然要素の集まりとしてとらえられます。土地自然の類型としては、一般的に地形と潜在自然植生が用いられます。つまり、保全対象とする地形や植生を含めた生態系(=景観)を選抜することが第一歩です。次に、その生態系の中に生息地を持つ主要な野生動物を選び、その動物にとってそこの土地自然がどのように利用され、また重要なのかを明らかにしていくのです。保全生物学研究室では、里山をおもな生息地としているサシバという猛禽類やメダカを対象に、その生態調査を通じて、その種と里山の保全に関わる研究を行っています。
http://univdb.iwate-u.ac.jp/profile.php?ISTActId=SCHKOB0010RIni001&userId=417&lang_kbn=0


筑波大学 生命環境系 (八ヶ岳演習林) 藤岡正博先生
アマサギの行動生態学研究で有名。オクラホマ大学のMock教授の研究室に留学。日本に戻って、農水省・中央農研を経て、現在、筑波大学教授。水田環境のサギ類等の群集生態学的研究。藤岡先生は長野の野辺山演習林の林長をされているので,月曜から金曜までは、野辺山勤務です。
http://mfujioka.web.fc2.com


新潟大学農学部、及び朱鷺・自然再生学研究センター 関島恒夫先生と永田尚志先生
農学部の生産環境科学科(大学院は自然科学研究科)には動物生態学の関島先生がおられるので、この大学院に院生として入学すれば博士課程までいけます。ここは以前はフクロウ研究で有名な阿部学先生の研究室だったので、伝統的に鳥類研究を扱っています。最近ではDNAバーコーディングを用いたトキの食性(修士)やオオヒシクイの食性(現D2)の研究が鳥学会で発表されていました。また、現在は風発とバードストライクの研究も行っており、樋口研出身の森口紗千子さんが特任助教として在籍しています。
http://www.agr.niigata-u.ac.jp/seikan/teacher_sekijima.html

永田先生のいるのは、新潟大学の研究推進機構 朱鷺・自然再生学研究センターという組織です。センター長が山村則夫先生(数理生物学)です。センター独自では学生・院生は受け入れできないようですが、他学部に入学して、ここの先生がたの指導を受けて鳥の研究はできます。副センター長の箕口秀夫先生、また組織は別ですが、農学部生産環境科学科の紙谷智彦先生は植物生態学が専門ですが,種子散布など鳥との共生関係にも理解があるので、相談に乗ってもらえるかもしれません。
http://www.cter.niigata-u.ac.jp/center/c_gaiyou.html

新潟大学の組織とは別に佐渡には環境省のセンターもあり,私のところを卒業した岡久雄二さんがアクティングレンジャーとして勤務しています。


兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科  江崎保男先生と大迫義人先生
地域資源マネジメント研究科は、地球科学(ジオ)・生態学(エコ)・人文社会科学(ソシオ)という三つの学問分野を基盤としています(ホームページより)。研究科長は兵庫県立コウノトリの郷公園の所長を兼ねる江崎保男先生。江崎先生は来年定年ですが、ほかに鳥関係では大阪市大動物社会学研究室出身の大迫義人先生がいます。最近、博士後期課程の学生も取れるようになりました。
http://www.u-hyogo.ac.jp/rrm/examination/dc/



金沢大学大学院自然科学研究科生命科学専攻生物多様性動態学講座 大河原恭祐先生

鳥の研究室ではありませんが、アリ研究者の大河原恭祐先生を中心とした、広く動物生態学の研究室です。先生がOKと言うなら鳥の研究もできます。過去には高橋雅雄さん(現、弘前大)が修士時代にケリを研究していましたし、日本野鳥の会自然保護室にいる田尻浩伸さんはトモエガモ研究で学位を取りました。サギ類の研究も行われているそうです。大河原先生は種子散布の研究にも興味を持っておられ、毎年、環境省のバンディング1級ステーションの福井県織田山に来て,ツグミ類などの糞を集めて解析されています。
http://ecology.s.kanazawa-u.ac.jp/lab3/ecologylab/ecologylab.html


石川県立大学 北村俊平先生
北村先生は京大の院生時代からずっとタイの熱帯雨林でサイチョウの研究をしてきたフィールドワーカーの先生です。

北村俊平先生談:こちらでも大学院生(修士・博士)は受け入れ可能です。が、植物生態学研究室なので植物との相互作用に関連したテーマ、もしくは石川県と強く結びついたテーマ(?)なら、受け入れやすいかなと思います。ちなみにこちらの卒業研究で鳥を希望する学生には、卒研を開始する段階でわたしと一緒に調査地を歩いて、見かけた(聞こえた)鳥が瞬時に判別できるかどうかを受け入れの基準にしています。ただ、地方の超小規模大学かつ生態学系の教員も少ない大学院で学生生活を送るデメリットは大きいので、それを超えるメリットがある研究テーマを提案できるかになると思います。
http://www.ishikawa-pu.ac.jp/staff/staffname/kitamura-shumpei/


九州大学大学院比較社会文化研究科(国立科学博物館・動物研究部、西海功先生)。
国立科学博物館の西海先生は九州大学大学院比較社会文化研究院の客員准教授も兼任されているので、この大学院に入学すれば科博で鳥の研究ができます。

九大のHPに西海先生の研究テーマの簡単な説明があります。
http://scs.kyushu-u.ac.jp/teacher/nishiumi.html



上越教育大修士課程(教科・領域教育専攻)自然系教育実践コース(理科) 中村雅彦先生

上越教育大は中高校の教員向けに開設された修士課程の大学院大学ですので、学部から入学することはできません。もし中高校の生物の教員になって、修士課程もおさめたいという希望があれば、それぞれの勤務先の教育委員会経由で入学できます。中村先生はイワヒバリの研究で有名で,現在はマダガスカルでの海外調査を精力的にこなしておられます。ここで修士号をとって、他大学の博士課程への進学という道はあります。

中村雅彦先生の紹介は以下で見ることが出来ます。
http://www.official.jimu.juen.ac.jp/teacher/teacher.php?id=1130



京都大学大学院農学研究科森林科学専攻森林生物学研究室. 井鷺裕司先生

井鷺研究室では生態学的・遺伝学的な手法を用いて、動植物の生態や行動様式、 相互作用に関する研究を行っています。院生の中には鳥の研究を行っている院生もいます。これまで
安藤(現在,国立環境研):アカガシラカラスバトの保全
山崎:鳥と哺乳類とミズキの種子散布
吉川(現在,森林総研):イカルの種子散布などがあります。
井鷺先生が植物、保全、遺伝の先生なので、これらのテーマに関連した研究なら、分子生態学と絡めて鳥の研究が出来ると思います。http://www.forestbiology.kais.kyoto-u.ac.jp
posted by 日本鳥学会 at 09:30| Comment(0) | 研究室紹介

2016年05月02日

アクセサリー販売から鳥類学を普及する

2016年5月2日
中村雅子 / 包み屋(くるみや)


私は島根大学の陸水学(湖沼学)の研究室で、水鳥(ガンカモ類とカワウ)が飛来する湖沼の水質について研究し、学位取得後、鳥や水質を観察したり分析したりまとめたりと研究中心の生活を送って参りました。しかし、今年から、主に鳥など生き物をモチーフにしたアクセサリーの制作・販売を中心とした生活スタイルへ転向しました。これまで培ってきた鳥類学と関係なくなるのは寂しいので、鳥の知識を生かしたアクセサリーを作り、その結果、鳥類学の普及に少しでも貢献できればと考えています。

【くるみボタンと鳥モチーフの生地】
一言にアクセサリーと言っても様々です。絵も描けないデザインも学んでない私が見つけたのは、くるみボタンを使うことでした。くるみぼたんとは、木または金属の芯を布や革で包んで作ったボタンです。その昔、コートなどに多用され大流行しました(懐かしがる方年配の方も多いです)。専用の打具と好きな生地で簡単に作ることができます(写真1)。
くるみボタンの材料.jpg

ということは、(意匠権のない)素敵な既成の生地を見つけてくれば良いわけです。しかし、このままだと、ボタンなので、一工夫して、アクセサリー金属を付けれるようにボタンの裏側を改良しています(写真2)。
くるみボタンをアクセサリーにする工夫.jpg

肝心の生地探し。鳥モチーフの生地を探し歩くと沢山存在します。それらは、主に「国内在来種」、「国外在来種」、「外来種」、「家禽」、「漠然と鳥(以下「トリ」とします)」と分けることができました。数でいうと「家禽」と「トリ」が多く、「在来種」は少なく、種も偏っています。残念であります。しかも「ちょっと鳥を知ってしまったばっかりに発生する違和感」を感じさせるものも少なくありません。残念であります。でも、そこは妥協せず、違和感のないものを選択しています。ただし、どうにも色やデザインで許してしまうものも。また、「家禽」と「トリ」はどんなデフォルメされていてもあまり気になりませんまた、日本古来の家紋柄。こればかりは似てなくても許すしかありません。完成してます。包み屋厳選の既成の生地の鳥モチーフを一部紹介します(写真3,4)。
写真3.既成の生地鳥柄1.JPG

写真4.既成の生地鳥柄2.JPG


ということで、既成の生地から制作した商品には、これらの分別が分かるように販売したく、まず、野生種と家禽を区別することを知ってほしいなぁ、と願うわけです。

【包み屋オリジナル鳥モチーフ】
既成の生地だけではやはり面白くない。もっと店の特長をださねば。と、ひねり出したのが、「鳥配色ストライプシリーズ」と「鳥羽模様シリーズ」です。「ストライプシリーズ」は、ある種の配色に使われている色をただただならべてストライプにしたものです(写真5)。何の種類から作ったストライプかわかりますか?これはカワウ(左)とオナガ(右)です。また、「鳥羽模様シリーズ」は鳥の体の一部の模様をアップにした写真から作ります。只今写真集め中です。例えば、シギの虎模様とか。一見、鳥とわからなくて、鳥を知らない方が「柄としてきれい」と思ってもらえれば、鳥を知ってもらう機会が増えるのではないか、また、鳥に詳しい方にもクイズみたいで楽しんでもらえるのでは?と考えました。
包み屋オリジナル商品「鳥配色ストライプシリーズ.jpg

最後に、すべての商品について季節感を感じてもらいので、国内在来種に関しては、その種が日本にいる時にだけ販売を試みてます。かーなり外堀からですが、アクセサリー販売から鳥類学の普及はなくはないのではと思っています。

ご自身の研究対象種の素敵なアクセサリーがないと、お悩みの方、写真やイラストからオーダーメイドでアクセサリーを作ることが可能です(写真6)。興味のある方はこちらにご一報ください。
写真からオーダーメイドで作った商品.jpg
posted by 日本鳥学会 at 10:45| Comment(0) | 鳥類学の普及

2016年04月06日

海外のジャーナルに投稿して


2016年4月6日
北海道大学大学院環境科学院
生物圏科学専攻動物生態学コース
博士課程3年 乃美大佑


北海道大学環境科学院所属の乃美(のうみ)といいます。北大苫小牧研究林でシジュウカラの繁殖を研究しています。今回このような機会をいただきうれしく思っています。先日海外のジャーナルに投稿した論文が掲載されたのでその報告をします。

脚立をのぼって雛を捕獲する作業の様子です。.jpg
脚立をのぼって雛を捕獲する作業の様子です。

僕が修士課程に入った当時、研究室にはシジュウカラの婚外交尾(浮気)の研究をされていた油田さん(現新潟大)がおり、共同で研究をすることになりました。油田さんの研究に触発されて動物の行動や進化に興味を持ち修士論文のテーマを探したところ、鳥類では雌雄の産み分けを行うらしいことを知りました。

性比の問題は進化生物学における魅力的なテーマで今日までに数多くの生物で研究がなされています。特に鳥類の場合、性染色体が雌ヘテロ型であるため、雄ヘテロ型の哺乳類などと比べると、雌親が雌雄の産み分けをしやすいといわれています。分子生物学の技術の進歩により、浮気の研究と時を同じくして、鳥類の性比調節に関する研究も盛んに行われるようになりました。中でも縄張りの質により子の性比を調節するセーシェルヨシキリの例は有名ですね。

油田さんのこれまでの調査で苫小牧のシジュウカラは複数回繁殖率が高く、繁殖シーズンが長い(5〜8月)という特徴がありました。4年分の調査で得た、合計191巣1500羽の雛を性判別した結果、1回目の繁殖でのみ、一腹卵数が多くなるほど雄の割合が低くなるという傾向を発見しました。

シジュウカラの1回目繁殖における一腹卵数とオスの割合の関係
シジュウカラの1回目繁殖における一腹卵数とオスの割合の関係。


これまで性比の研究は数多くされてきましたが、「繁殖の一時期だけ性比調節を行う」という例はありませんでした。これには雛の性的二型と巣立ち雛の生存率が関係していると考えています。巣立ち雛の生存率は巣立ち日が早いほど高いことが知られているので早い時期に多くの雛の育てるのが適応的です。しかし、餌要求量の大きい雄の雛が多くなると繁殖のコストが増すため一腹卵数の大きい巣で性比が雌に偏っていたのではないかと考えています。一方で繁殖の後期に巣立った雛は生存率が低く、繁殖の価値は低いため多くの雛を育てる利点は少ないと考えられます。雛数が少ないと餌要求量に応じた性比調節は必要なくなるため、この傾向が見られなかったのではないかと考えています。

孵化して13日目のシジュウカラの雛。.jpg
孵化して13日目のシジュウカラの雛。

せっかくやってきた修士論文の研究を残る形にしたいという思いから国際誌に投稿することにしました。そこで、鳥類を研究対象としたジャーナルを探しました。その時目にとまったのがポーランドのジャーナル、Acta Ornithologicaでした。このジャーナルはいろいろな分野を扱っており、過去にも性比を扱った研究が載っていたので、ひょっとするとチャンスがあるかもと思い投稿してみました。

DNAサンプルケースの山。調査が終わった後もデータ収集は続きました。.jpg
DNAサンプルケースの山。調査が終わった後もデータ収集は続きました。

初投稿から約1年半、Editorが何度も丁寧に見てくれたおかげで時間はかかりましたがなんとかアクセプトされました。しかし、過去の他の論文を見てみてもほとんどの論文が投稿日から採択日まで1年以上かかっていました。なので、急ぐ場合にはこのジャーナルは正直オススメしません。とはいえ、特に時間は問わないという方や、自分の研究分野を扱ったジャーナルが少ない、でもなんとか載せたいという方にはいいかもしれません。補足をすると、Acta Ornithologicaでは特に巣材を扱った研究が多いように思います。この手の研究を行っている方、オススメしますよ(笑)。

論文についての詳しい内容は原著をご覧下さい。
Nomi D., Yuta T., Koizumi I. 2015. Offspring sex ratio of Japanese Tits Parus minor is related to laying date and clutch size only in the first clutches. Acta Ornithologica. 50: 213–220.
posted by 日本鳥学会 at 18:11| Comment(0) | 研究紹介

日本鳥学会2014年度大会自由集会報告:カモ科鳥類と水草の関係性を探る

2016年4月6日
世話人:渡辺朝一・神谷要


1999年より「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」の活動を支援する鳥学研究者のグループを設立し、毎年の鳥学会大会時に自由集会を開催して参りました。

2014年は、立教大学においてIOCと合わせて開催された大会にて、8月22日、18:00〜20:00に「カモ科鳥類と水草の関係性を探る」と題して渡辺朝一、神谷要の2名が企画者となって開催致しました。

当日は20名ほどの皆さまにご参加をいただきました。この集会の要旨は、今までの集会の内容とともに以下のURLに掲載されております。是非ご参照ください。

http://www.jawgp.org/anet/jgprop.htm

演題1:リュウノヒゲモとコハクチョウのもちつもたれつの関係(神谷要/(公益財団法人)中海水鳥国際交流基金財団)
汽水性沈水植物のリュウノヒゲモ(Potamogeton pectinatas L.)については多くの研究があり、水鳥から見た餌資源としてだけでなく、種子分散について鳥類の貢献に関する様々な報告がなされている。特に米子水鳥公園では、水鳥の糞に中にはリュウノヒゲモの種子が含まれており、その種子分散布に水鳥が大きく関与していると考えられている。

種子散布には、風散布、水散布、自発散布、重力散布、動物散布(付着)(周食)などがあり、リュウノヒゲモの種子散布に関しては、動物散布(周食)についての研究が多くある。

鳥類の動物散布(周食) について小鳥の研究では、種子を食べてから排泄までの時間が大変短いことが知られているが、ガンカモ類の場合、体内滞留時間が8時間〜20時間程度という報告が多くある。この時間があれば、カモ類は近年の渡りの発信機調査により、100`以上の移動を行うことが知られている。

また、リュウノヒゲモの種子は、食べられることによって発芽率の上昇が起こることが知られており、水草の散布にカモ類が貢献していることが予想されている。
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<リュウノヒゲモの結実数と水鳥の糞中の種指数、水鳥の飛来数密度(2007年米子水鳥公園)>


演題2:マコモとガン/ハクチョウ類の複雑な関係(渡辺朝一/さいたま市)


さまざまな水草の種の中にも、特に水鳥に好んで採食される種と、あまり採食されない種がある。その中でイネ科に属する大型の沈水植物であるマコモ(Zizania latifolia L.)は、その地下茎が越冬期のガン・ハクチョウ類の重要な食物となっている。マコモの、ガン・ハクチョウ類の食物としての特徴として、地下茎への被食に対して耐性があること、水深が深い場所では被食を受けた株が流出して群落が攪乱を受けること、水深が浅い場所(渡辺の調査地であった茨城県菅生沼)では被食を受けて地上部が旺盛に成長すること、がある。
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<コハクチョウの食圧を受けたエリア(Outer)と受けないエリア(Inner)のマコモ地上部現存量の差>

水鳥と水草の関係性を巡っては、日本での研究例は少なく、未解明の課題が多いのが現状です。今後の更なる発展が期待されるテーマです。
posted by 日本鳥学会 at 09:56| Comment(0) | 大会報告

2016年04月05日

シリーズ「鳥に関わる職に就く」:一芸を伸ばす

2016年4月5日
独立行政法人 国立科学博物館動物研究部 濱尾章二


本シリーズ執筆者の中で(多分)最年長の私ですが、40歳を過ぎて学位をとり公募落選を繰り返したので、人並みの苦労をしています。大学によって異なる書式で業績をまとめ(なぜ出版年、査読有無などを一つ一つ別のセルに入れさせるのだ?)、職務に就いた場合の計画を作文することを繰り返しました。そのあげく、大学改組が認められなかったから公募を取り消すとの連絡を受けたこともあります。不合理、不公平と思えるしくみに落胆させられることがしばしばでした。

それでも、高校教員からの転職だったので、食べていけなくなるという心配はせずに済みました。定職に就いていない若手の方にとって、求職活動のストレスはたいへんなものと思います。ここでは、そういう方が少しでも気を楽に、元気に頑張ることができるようにと、研究職に就いてしばらく経った私が思い返して気付いたことを書いてみたいと思います。

選考では論文業績が優れていることが何と言っても一番重要、落選するのは業績や能力が不足しているからとお考えの方もあると思います。大講座を率いて博士課程の院生をガンガン指導していくポストではそうかもしれません。しかし、広く「鳥に関わる職」を考えると、そうではない場合も結構あるように私は感じます。それは、良くも悪くも、採りたい人について採用側の思惑があるからです。採用者に望む専門分野・活動履歴・年齢層などのいわば本音は、組織としては合理的な理由があるのでしょうが、公にする公募要項には書かれていないことが多いものです。

私が当初採用された国立科学博物館の附属自然教育園も、その名の通り教育活動が重要な仕事でした。また、同僚となった研究員の皆さんは一回り以上年上という年齢構成でした。多くの公募でマイナスだった(と思う)私の教員経験や年齢がプラスにはたらいたのではないかと思っています(想像ですが)。
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自然教育園の観察会で解説する筆者(左)


ですから、不採用になっても、その理由は研究の実力の不足とは限りません。年齢など本人にはどうしようもない点で、相手の思惑を外れたからかもしれません。応募し続ければ、そのうち自分のもっているものが先方の思惑に合うという場合が出てくる可能性があります。

思惑と関係して、若い方には一芸を伸ばすことをお勧めしたいと思います。ある研究分野、ある研究手法、あるいはある地域、分類群については人に負けないものがあるというのは、公募で思惑に合う可能性を高めるでしょう。環境教育に強い、保全に明るいなどということも、公募によっては求めている人間像に合う可能性があります。よい論文を量産する研究能力とは別に一芸に秀でているというのは、公募で有利になるためというだけでなく、長い人生での研究生活を考えると、研究者のあり方としても意味があることだと思います(最後にあげる文献、サイトもご参照下さい)。

本稿が、鳥に関わる職に就こうという皆さんを少しでも励ますものになっていると幸いです。

(参考)
伊藤嘉昭 (1986) 大学院生・卒研生のための研究法雑稿.生物科学 38: 154-159.
lumely (2016) 学生に伝えたい,勉強・研究への取り組み方.ブログ図書の網
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2016年03月31日

新著紹介「鳥の行動生態学」(江口和洋編著.京都大学学術出版会)

2016年3月31日
江口和洋


鳥の研究というのは楽しいものです.その楽しいはずの研究がしんどいものと感じるようになるのが論文作成の時です.論文作成を前提とした研究を進めるためには,その研究の世界的な趨勢を知ることが必須な作業であるからです.インターネットを使って情報検索が格段に容易になった現代でも,各情報の内容を理解するには、その情報源の一つ一つに当たらなければならないのは,昔から何も変わってはいません.昔は情報取得の困難さのために参照する範囲が限られるという言い訳も通用しましたが,今では参照可能な情報が満ちあふれ,情報の取捨選択だけでも大変な作業です.
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このような時代にあってこそ望まれるのは,さまざまな研究テーマに関する総説です.総説を読んで,あらかじめ,研究テーマの意義や世界的趨勢を把握することにより,情報参照が格段に容易になり,しんどさも軽減されます.そのような総説を満載した本書ほど鳥類研究者にとって「おいしい」本はないと思います.本書の各章は,血縁認知,対称性のゆらぎ,配偶システムとつがい外父性,オスからメスへの給餌行動,条件的性比調節,子殺し,托卵鳥と宿主の軍拡競争,採餌行動における知能的行動,警戒声による情報伝達,さえずりにおける形質置換と種分化,ストレスホルモンという,行動生態学分野におけるホットな研究テーマをカバーしています.テーマにより内容に硬軟がありますが,11名の著者は,研究の世界的趨勢やこれらの行動の進化的意義などについて,いずれも,わかりやすく解説しています.それぞれのテーマに興味を持った読者は本書により方向付けをすることで,アルファベットに満ちあふれた,視界不良の情報の海に,怖れることなく入って行くことができるでしょう.

たった1冊で,鳥類といわず,脊椎動物の行動生態に関する主要なテーマのほとんどを網羅している,非常にお得な解説書であるといえます.各章の内容は高度ですが,学部学生のための生態学の教科書として,また,卒業研究や学位研究の研究テーマを考えるための手引きとして適当だと考えます.もちろん,鳥の行動についてもっと良く知りたいという鳥学会の会員にも,章ごとに多くの情報を提供します.
posted by 日本鳥学会 at 15:47| Comment(0) | 本の紹介